「犬ヶ島」監督のこだわりは日本への愛そのもの
こんにちは。ここです。
少し前にはなりますが、「犬ヶ島」観てきました。
公開から3週間で、直ぐに近所の映画館からは姿を消してて
慌てて都心の映画館に駆け込みました。間に合ってよかった~。
ひゃーーー!もうこのポスターから最高のビジュアル。
ウェス・アンダーソン監督の作品はすべて大好き!ということで、期待が高まっていました。
あらすじ
今から20年後の日本。メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放すると宣言する。
数か月後、犬ヶ島では、怒りと悲しみと空腹を抱えた犬たちがさまよっていた。その中に、ひときわ大きな5匹のグループがいる。かつては快適な家の中で飼われていたレックス、22本のドッグフードのCMに出演したキング、高校野球で最強チームのマスコットだったボス、健康管理に気を使ってくれる飼い主の愛犬だったデュークだ。そんな元ペットの4匹に、強く生きろと喝を入れるのが、ノラ犬だったチーフだ。
ある時、一人の少年が小型飛行機で島に降り立つ。彼の名はアタリ、護衛犬だったスポッツを捜しに来た小林市長の養子だ。事故で両親を亡くしてひとりぼっちになり、遠縁の小林市長に引き取られた12歳のアタリに
とって、スポッツだけが心を許せる親友だった。
スポッツは鍵のかかったオリから出られずに死んでしまったと思われたが、それは“犬”違いだった。何としてもスポッツを救い出すと決意するアタリに感動したレックスは、伝説の予言犬ジュピターとオラクルを訪ねて、教えを請おうと提案する。
一方、メガ崎市では、小林政権を批判し、ドッグ病の治療薬を研究していた渡辺教授が軟禁される。メガ崎高校新聞部のヒロシ編集員と留学生のウォーカーは、背後に潜む陰謀をかぎつけ調査を始める。
アタリと5匹は、予言犬の「旅を続けよ」という言葉に従うが、思わぬアクシデントから、アタリとチーフが仲間からはぐれてしまう。少しずつ心を通い合わせ始める一人と一匹に、さらなる冒険が待っていた─。
以下にわたしなりのおすすめポイントを紹介したいと思います。
①監督の日本愛三昧
とにかくこの作品は、監督の日本人がむずがゆくなるほどの日本への愛、リスペクトが詰まっています。相撲に、寿司に、俳句に、一本締めに、挙げればキリがないぐらい日本文化がちりばめられています。固定観念だとしても「いいの!」と言いたくなるような、畏敬の念から来るものだと感じれること間違いなし。
②ストップモーションアニメで、こんなにも凝った作品ないのでは?というほど創りこまれている!
ワンちゃんたちの毛並みなども、かなりリアルでそれだけでも感動します。
また1コマ1コマかなり監督のこだわりが詰まっているのを感じるし、おちゃめでシュールなワールドが繰り広げられてる。こんなに個性を出してくる監督にただただ感心。1回では、創りこまれた(最早情報過多⁉)な映像のすべてを見切れていないので、DVD買わなきゃな~という感じだなあ。
③ただただ微笑ましい
この作品でストーリーについて言及するのは、最早粋ではないとわたしは思うの!(笑)でも敢えていうなれば、やっぱりハッピーエンドは良いものだし、ほっこりするエピソードに笑みがこぼれる。へんてこで、じんわり感動が広がるだけでなくて、時々ドキッとさせられるような社会風刺もあったりなんかして、そこのバランスが取れたストーリー。
好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、わたしは監督の創る映画のキャラが世界が音楽が間が好き!
日本人として、沢山の方に観てほしいと感じる作品!
ということで、わたしの評価は4.4!
ではまた。