【May Dream】aikoを聴く
完全に趣味全開でaikoの曲について徒然なるままにaikoの曲についてコメントしていくというもの。 自己満だけれど、次は12thアルバム【May Dream】から。
May Dream | aiko official website
2016年5月18日発売
まずこのアルバムですらもう2年たっていることに驚き。
色褪せない魅力にハッとさせられる。そんな今作の感想、スタート!
1.何時何分
「あめちゃん」て、大阪のおばちゃんだよaiko(笑)曲・歌詞共にaiko節全開で重たく切ない。Bメロになぜか郷愁を感じる1曲。ふとした瞬間に、思い出してしまうあなたの影。吹っ切ろうとして、無理をする姿が容易に想像がつく。切ないなぁ。
2.あたしの向こう
「素敵な選TAXI」主題歌。32ndシングル。
ドラマみたいに遡って本当のこと
話せたらいいけどそんなの無理だよね。
ここはドラマにもぴったりな部分。タイムトリップしてやり直せたらと思うことって確かにある。良く言われる人の死は2回度あって、1度目は肉体的な死、2度目は人に忘れ去られたときという話を思い出した。別れて、恋人でなくなったとしてもたまに思い出すぐらいは良いよねということね…。
別れた後も、前を向いていこうとしているのが曲調にも表れているのでライブでも盛り上がるし、大好きな1曲。
3.冷凍便
AメロとBメロの間のピアノソロやCメロ裏のベースがウッドベース風でJAZZ感を醸し出しているので、グルーヴが心地良くて好き。このアレンジは、新鮮な感じのaikoが垣間見える。歌詞は、相変わらずaiko。乙女でかわいい。
4.もっと
「ダメな私に恋してください」主題歌。35ndシングル。
1番最初のブレスがすごく良い。ブレスつながりで思い出したのが「青い光」。この曲にも似た、透明感を感じる。秋~冬の朝に聴きたい。歌詞はドラマにぴったりで、毎回良いタイミングで思い出す。この歌全体の詩的な表現が素敵で素敵で胸がギュッとなる。加えて、3拍子のノリ。女の子は誰だって好きなんじゃないかしら。
5.信号
イントロの音が飛ぶ感じが、暗闇で信号がカチカチ交差しているのを表現しているように感じた。
あたしといつもの時を刻む針の音に この心臓の音重ねて
秒針に心臓の音を重ねられるほど、近くにいたいということ。
6.夢見る隙間
33rdシングル。これはLIVE向き!ノリが良くって盛り上がる。思わず踊りだしてしまうような1曲。アルバムでは、アップテンポでポップな曲が少ないので、より一層引き立って聴こえる。
7.愛だけは
最初に聴いたとき、「なんだこの切ないバラードは」と思った。素敵すぎるんだ。aikoの歌声ってこんなに、優しくって耳障り良かったっけ?とも思う1曲。『えりあし』っぽさもありつつ、よりバラードな雰囲気をまとっている。弾き語りで2番のアレンジ強めで入れたようなのも聴いてみたい。「好きの気持ちが変わる」ってすごく分かるなあ。彼と付き合って長い時に聴きたくなる曲。
8.好き嫌い
何気ない日常から生まれたんだろうなあ。やっぱり嫌いなのは、愛想を尽かしたから?それとも意固地になっているの?と妄想が膨らむ。恋人と長続きする秘訣は「嫌いを共有すること」というのをどこかで読んだことがある。好きな人でも、嫌だな、理解できないなと思うことは沢山あるわけで、それを相手に伝えて、かつ相手も自分に嫌なことを伝えて相手を思いやるのが長続きするのだとか。まさにこの曲。『愛だけは』の次にこの曲もってくるの憎いよなあ。やっぱり好きなんじゃんとなるわけです。
9.かけらの心
10代の終わり、上京した時のこと。私も初めて一人暮らしをした時のことが思い出してグッとくるものがあった。「ただいま」って言って「お帰り」が返ってくるのって実はものすごいことで、誰もいない寒い部屋は無性に孤独を感じて、自分で決めたことなのに押しつぶされそうになったなあ。歌詞はaikoの柔らかさの中に確固たる信念を感じた。日々の輝き、かけらが紡がれていって星になり、10年後に繋がっている。繋がることを願っているのね。
10.大切な今
『かけらの心』からのバトンタッチを受けたような。過去からの現在。未来でもなくて、今現在。「少し変わった時間を過ごそう」「これ以上ない時間を過ごそう」というところからもこの瞬間を愛おしく、大切に思っているaikoの強さが表れているような気がした。思いを口にしたほうが、実現に近づく。それをひしひしと訴えてくる伴奏は、センスがありすぎる。
11.合図
映画「先輩と彼女」主題歌。
2番のサビ前のスキャットからのサビ、盛り上がる。その後の伴奏はボリューム大きめで、壮大さすら感じる。全体的に、他の曲よりも伴奏は大きめかしら。あなただけのものになりたいという一途さ、甘酸っぱさが表れている一曲。「あなたの秘密になりたい」「必ず合図して」って2人だけの合図がある感じで周りに隠している風でなんだか学生時代の恋っぽい。
12.プラマイ
34thシングル。ドラマ「仮カレ♡」主題歌。
明るく爽快なメロディー。しっとり重たいバラード調の曲が多い中、アップテンポで救われるような気すらしてくる。2番サビとその次のサビの間のエレキが、控えめに言って最高。あなたとの関係、「すぐ気持ちなんて変わるんだから」の後に
意味があっても無意味になって
強がってもどうやってもあなただらけ あなただらけ あなただらけ
って。プラマイプラスプラスぐらい?笑 プラマイとはまさに言えて妙。揺れる乙女心を表しているのだ。
13.蒼い日
また思い出すな 聞こえない 見えない
知らない ふりをただしていたね
『かけらの心』『大切な今』で願った星。この曲では1番星はずっと前にあたしたちの関係の終わりに気づいていたと言っている。けれど、あたしはずっと見えない、気づかないふりをしていた。それぞれの夢をかなえるためには、別れるのが良いとわかっていても、中々離れられないから。1番星に誓った夢。あなたは何を願う(望む)のか聴かせてという。なんて感じかしら。冒頭でも「ここからは別々」とはっきり言っている。切ない別れだ。
アルバム通して、ギュッと心臓を握られるような曲が揃う「May Dream」。アルバム通しての消費カロリーは高めだけれど、名曲揃い。